きゃとらばのどうしようもないブログ ~男子の育児~

愉快な男児とその母の日常をマンガやイラストで描きます。

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多指症で生まれた息子の話【画像あり】

【閲覧注意】

多指症の画像を載せています。苦手な方はこれ以降見ないようお願いします。

 

息子は、右手の親指の付け根に、もう一つ小さな指をぶら下げて生まれてきた。

産んだ後、子供と対面する前に、医者から「ちょっと…」と言われ、何だろうと思ったら、

「お子さんの指が、ひとつ多いんですよ」

 

聞いたときは全然ショックもなく、まあ、そういうこともあるんだろうな。と妙に冷静だった。なんでもいいから早く子供の姿を見たいと思っていた。

 

綺麗に洗われた息子と対面し、右手の指を確認すると、なるほど、確かに指が多い。

しかし、はっきり枝分かれした一本の指が生えているわけではなく、丸い指先が、細い紐状の皮膚で親指の付け根と繋がっているという、さながら連なったソーセージのような様相だった。こういう症例は浮遊型と呼ばれるらしい。

「ぶら下げて」生まれたというのは、この指の状態をそのまま表現した言葉だ。

コロンとした楕円状の指。ちゃんと爪も生え、血液も通っている。

しかし、これでは動かすことは適わぬだろう(そもそも余剰指の稼動領域が分からないが…)。

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当時の医者の話では、多指症の子というのは、大体1,000人にひとりくらいの割合で生まれるらしく、さほど珍しい先天性異常ではないとの事。

もともと人間の手は、最初はドラえもんの手のように塊で、徐々に余分な箇所がなくなり指の形が出来上がる。その時に何らかのエラーを起こして指が多くなる。

誰でも分かるように、簡単に多指症になる過程を説明してくれた。

そして、これの原因は、はっきりとしたものはないらしい。

後で自分で調べたところ、遺伝の可能性も否定できないと思わせる記述もあったが、断言できるものではなかった。私の両親や義両親からもそういう話は無かったので、近親者に多指症の人間は確認できず、今回のケースでは遺伝的要素は少ないと考えられる。

もっとも、親世代も知らない(知らされていない)だけで、実は親類縁者にいた可能性もあるが…。

 

さて、この多指症だが、1,000人にひとりと聞いて、皆さんはどう考えるだろうか。

少ないと思うか、多いと思うか…。

正直、私は、多いと思った。

例えば宝くじなら外す自信はあるけども、ちょっと悪いことなら…なんだかその一人になってしまいそうな、そんな変な自信が湧く!それくらい、「あっても不思議ではない」確率だと感じる。

そしてこれが的中してしまったわけだが、うちの息子の場合、指がストラップの様に、細い皮膚だけで繋がった状態で生えていたので、産後入院中に余剰指を切り離す処置を行った。

もしこれが完全な指のように骨で結合したものなら、麻酔の関係などで1歳を過ぎた頃に手術をしなければならない。

息子の処置はそれはそれは簡単なものだった。ソーセージの繋ぎ目をチョンと切るだけ。「注射打つより簡単」と医者は言った。そりゃそうだろう。

変な話だが、わずかな間でも一緒にいた指が愛おしいような気持ちで、切り離すのが少し躊躇われた。(この文面だけみるとサイコだな)

この指は付いてても機能しないと医者に言われたのと、よく見ると余剰指のある右手親指は、左親指より少し細くて、余分な指があることで成長に支障が出たら可哀想だなと思い、気持ちを切り替えた。

さようなら、可愛い6本目の指…。

指を切られに運ばれて行く息子を見送りながら、感傷に浸って…いる間もなく、すぐに戻ってきた。

傷口は小さく、絆創膏を貼られてるだけ。出血もほとんどなく、知らないで見れば、虫刺されかな?という感じ。

ただ、余剰指の生えていた部分は小さなしこりが膨らんで残り、それは今後も無くなりそうにない。

余談だが、取った指は貰って帰れるのか?という質問を医者にしてみたが、

「腐るしじゃあ捨てようとなった時に普通に捨てることはできないよ」

と言われ、それもそうだと思い病院に委ねた。どんだけ指に執着してるんだ、私。

 

そして息子の右手は通常の5本指になったのでした…ちゃんちゃん。

 

…と、全てが終わったと思っていたのだが、どうも最近発表された京都大学の齊藤晋医学研究科講師の研究によると、

これまで大きな親指多指症には解剖学的な問題があり、ぶらぶらした豆のような親指多指症には重要な解剖の問題はないと信じられてきました。

(中略)

さまざまな大きさや形の親指多指症を観察した結果、筋肉の発達は、余剰な親指の大きさや形に関係なく、その親指が生じる位置によって規則的に低下することを発見しました。つまりたとえ豆のような親指であっても、発生する位置によっては機能障害が生じうることを意味します。

な、なんだってー!!

じゃあ、息子の右手にも機能障害が起こるかもしれないのか。

偶然か分からないが、そう言えば息子は左利きの傾向がある。もしかしたら、右手より左手の方が使い勝手が良いのかもしれない。

現時点では、しっかり物を掴めているし、日常生活になんら支障はない。

だが、もしかしたら、精密な作業をするだとか繊細な力加減が必要とされる場合だとかに右手は適さない可能性も…?

「機能障害」と一口に言っても、具体的に何がどのように不都合が出てくるのか分からない。

 

これは、様子を見ながら整形外科に連れて行って、定期的に診てもらう必要がありそうだ。

 

ほとんどの場合が1歳あたりに手術をして余剰指を切除する多指症。

そのため、あまり目に触れる機会もないので、実情を知らない人が多かったり、知っていても「滅多にいないんでしょ?」と遠い世界のことのように感じているかもしれない。

でも、これは意外に多く、身近な先天性異常だ。

更に原因も特定されていないので、どの子供にも起こり得るところが厄介でもある。

…とは言え、手術で何とかなるし、片手がダメでももう片方の手があるし、というかむしろ器用に動かせるんなら6本でも7本でもいいんじゃないのというのが自論だが(笑)

 

少しでもこの話に興味を持って読んでくれれば幸いです。

標本通りの人間はいないっていうけど、ホントそうだなと思う。

大なり小なりみんな色々あるよね。

というお話でした。

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