ずっとブログをお休みしていたけれど、悪阻も軽快したので再開。
悪阻以外にも色々あって、精神的にブログを書く余裕がなかった。
まず、子宮がん検診で引っかかってしまったこと。
その後、原因不明の足裏の激痛で歩行困難になったこと。
NIPT(新型出生前診断)を受けたこと。
これらが2ヶ月の間私の心を掻き乱し、ストレスで禿げそうになった。
順を追って、子宮がん検診で引っかかった時の話からしていこうと思う。
実は、子宮がん検診の話は当時未投稿のまま書き残していたものがあるので、それをそのまま載せることにする。
以下、過去の書き残し文↓
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困ったことになった。
先日2回目の妊婦健診があり、クリニックに訪れると、医師がエコーでお腹の赤ちゃんの様子を見ながら、
「赤ちゃんは元気なんだけどね、うーん…。ちょっとこないだの子宮がん検診の結果がね…」
と歯切れの悪い言葉。なんか雲行きが怪しい。
「え、もしかしてガンだったんですか」
と訊くと、「ちょっと、良くない結果でね。詳しくは後で話すから」
「赤ちゃんは元気だね。ほらよく動いてるよ」
頑張って少しでも励ましてくれてる気持ちは感じるんだけど、赤ちゃん「は」って、私は大丈夫じゃないってことか、と変に言葉尻をとらえて不安になる自分がいた。
…はぁ。私ガンかー。どうなるんだろこれから…。診察台の上でボンヤリ考えていた。不思議と冷静だった。
診察が終わり、医師と面談が始まった。
HSIL(ハイシル)という耳慣れない言葉を聞いた。
これは細胞診の、ベセスダ分類と呼ばれるベセスダシステムによる判定の結果で…
要はどんだけヤバいかを表したものである。
HSIL=高度扁平上皮内病変(初期ガンの可能性、もしくはガンに変異する前段階)であるとのことであった。
浸潤するような危険な状態になっている可能性は1%程度だと医者は言ったが、こういうときの1%って、自分にそのわずかな可能性が降りかかる気がするのは何故だろう。
「子供はどうなるんですか」
一番の気がかりはこれだった。
医者いわく、精密検査をしないとガンなのかははっきりしないが、普通は手術をして、悪い部分を切り取ってしまう。ただ、今は妊娠中なので、手術してしまうと子宮頚管が短くなってしまって、お腹の子供が危険になる可能性がある。もしまだガンにまでなっていなければ、生まれるまで待って、それから手術という手順を踏む。
もともと子宮頸がんは進行の遅いガンなので、10年くらいかけてゆっくり変異するらしい。中には、少し変異が進んでも、正常に戻ることがあるという。
ただ私の場合はどうかなぁ。個人的な勝手な解釈だけど、HSILまでいってたらさすがに自然治癒は期待出来なさそう…。初期なら手術でほぼ治るガンなので、自分の体は何の心配もしてないんだけど、子供はどうなるのよ。気になって色々調べたけど、やはり妊娠中にガンが見つかって、子供を諦めざるを得なかった人、なんとか28週まで持ちこたえて産めた人、治療しながら双子を産んで、その翌日に亡くなった(死因は心不全らしい)人、彼女らの心境を思うだけで心が締め付けられる。
なんとかこのお腹の子は無事に産んであげたい。無事産めたら、手術で円錐切除でも子宮全摘でも何でもいい。そう思った。
「それでね、前のポリープの件なんだけど、これもどこからポリープが出てるか分からない状態なのね。変に引っ張ったりして出血したら大変だし。これも状況によっては、卵膜の感染を引き起こして破水する可能性もある。これらも含めて、今あなたはハイリスク妊婦になってるの。だから、申し訳ないんだけど…」
「分かりました。転院ですね」
「そう。ごめんね。市民病院に紹介状出しておくから。紹介状持って、早めに受診して検査してもらってね」
個人のクリニックでは手が余る。そりゃそうだろう。
優雅に過ごす産後の楽園は露に消えたが、今は心底どうでもいい。無事に、無事に産めさえすれば。
ありがとうございました、と席を立ち、受付で会計を済ます。
終わり際、スタッフの人が、「入院の予約は取り消しておきますね…」と言った。
その言葉が、妙に淋しく、もう私はここへ二度と来ることはないんだと少しの感傷に浸りながら、クリニックを後にした。
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以上が、当時の状況と心境を綴ったものである。
そりゃもう色々検索しまくりましたよ。HSILって何?…異形成??異形成って何!!みたいな。そしたらもう、出てくる出てくる嫌な情報、不吉な予感。
夢と希望のクリニックは彼方へと消え、ひたすら現実と向き合い戦い続ける戦場(市民病院)へ…。
果たして、市民病院での精密検査の結果は?
長いので次回。