前回の続きです。
謎の足裏痛に見舞われた私は、市民病院で診察を受けることになった。
その日の整形外科は比較的空いていて、指示に従い採血を済ませ、ほどなくして診察室へ通された。
担当医は30ちょっとくらいの私より少し年下な感じの男性医師で、ざっと今の症状を伝えると、触診のあとエコーで患部を見始めた。産婦人科で股を見られるのもアレなんだけど、ガッサガサの足裏を触られたり凝視されるというのも中々の羞恥プレイで、仕事とはいえこんなもの触らせて申し訳ない気持ちが私の心を支配していた。
エコーが映し出されたモニターを見ながら、先生は首を傾げた。
「別に…特になにもありませんねえ」
町の整形外科と同じ反応だった。
「白血球の数値も、今確認した限りでは増えてるとも断言できないです。もう一度来院した時に調べれば、判断もつくかもしれませんが。
とりあえず湿布は止めておきましょう。強めの薬は出せないので、軽い痛み止めを出しておきます。痛みで我慢できないときは飲んでください。
今後、更に痛みが悪化するようであれば、抗生剤を出します」
結局、対症療法しかないということか…。
なんだかガッカリして、一体この痛みはいつまで続くんだろう…歩くのもままならないし、ここ最近踏んだり蹴ったりだなぁ…。自然とため息がこぼれた。
最後に、先生が
「痛みが強くて寝られない場合は、まず冷やしてください。それから、足をクッションか何かで高くするようにしてください」
とアドバイスをしてくれた。
このアドバイスが、なんと、私の症状にピンポイントで効果を現し、痛みが嘘のように引いたのだった!
結局処方されたカロナール(痛み止め)は飲まずに済んだ。
少しでも痛みが出た時はすぐに足を上げ、痛くなくても寝る時は足を高くするようにした。患部が熱を帯びた時は、保冷剤などで冷やした。
数日で歩けないほどの痛みは消え、義母から貸してもらった杖も必要なくなり、
「普通に歩けるって、なんて素晴らしいんだろう!!」
と歩けることの喜びを胸にかみしめていた。
ただ、痛みが引いても一月ぐらいは足裏に違和感が残り、歩くと「何かあるな」というのが感じ取れた。それと、今まで足の裏を凝視してなかったから気づかなかったが、右足にタコ?魚の目?なんかよく分からないものが2箇所できているのを発見した…。
まあこいつらは痛くも痒くもないので放置することにした。
それにしても、妊娠中のマイナートラブルの多さよ。
高齢妊婦のせいもあるかもしれないが、最初の子を妊娠した時とえらい違いだ。
若さでフォローできない分、あとは妊婦個人のポテンシャルがモノを言うんだろうな。
こういうのを実感すると、若い人に「早く子供産んだほうがいいよ~」と言うおせっかいババアになる気持ちが分かる。ていうかなりそう。とは言え焦って結婚出産するのもどうかって話なんだけど、特に女性は結婚願望があるなら、なるべく第一子は20代で産める様に計画しながらお付き合いを考えるといいんじゃないかなー。でも20代って、半ばも過ぎてくるとある程度お金もあるしまだ全然若さも体力もあるしで楽しいんだよね。私は、20代後半が人生で一番楽しかったので、何が何でも早く結婚とは言いづらくもあるんだけど…。
でも子供が生まれ、「母親」としての人生が始まると、子供中心の生活になるから「若いママ」の絶対的な魅力はやはり大きくて。
子供とこれからの人生を少しでも長く歩めること、この幸せは若く産んだ人じゃないと得られないものだからなぁ。
結局どんな生き方を選んでも、ないものねだりで後悔したりもあるのかもしれないけど、幸せの形は人それぞれ。
私は老体にムチ打って子育て。若くてきれいなお母さんではないかもしれないけど、年の功で乗り切ってみせるわw
話が脱線したけど、これで足裏痛の話は終わりです。結局なんだったんだアレは。
あと杖使って足を引きずって歩いていた時は、周囲の方たちの配慮がとても嬉しかった。ある意味マタニティマークより威力を発揮していた…。
次回は、NIPT(新型出生前診断)について書こうかなーと思います。
良かったら読んでみてくださいね。ではまた!