家にまつわるジンクス
以前何かで
家を建てると近しい人が亡くなったり病気になったりする
というような話を聞いたことがありました。
家を建築中にもどこかその話が頭の片隅にあって、しかし仮に病気やら出てくるとしたら自分かな、と考えていました。
と言うのも次男を出産後、原因不明の不調が続き、ちょうど市からの案内で来たがん検診を受けたタイミングだったので、なにか異常が見つかるのでは…と少しナーバスになっていました。
2月に検査結果が届き、封書を開くと、そこには「異常なし」の文字が。
ほっとして、家も無事完成し、引き渡しとなりました。
突然の訃報
新居に住み始め一ヶ月経った頃、
義父が突然亡くなりました。
青天の霹靂とはまさにこの事で、午前中まで普通に生活を送っていた人が、その日の夜に亡くなってしまうという急転直下の出来事に、「なんで?」「どうして?」という思いが頭をぐるぐる駆け回っていました。
本当に近しい人が亡くなってしまうとは…。
このジンクスは、厄年みたいなもので、家を建てるタイミング(年齢)が30歳以降が多いであろうことから、必然的にストレスや疲れで体調を崩したり、自分の両親や祖父母もそれなりの年齢となり、それがたまたま一致してしまっただけ。
今でもそう思っています。
ですが、元々持病があったり、わずかでもその前兆が見えていて、その結果…というのが自然であって、義父のように突然亡くなってしまうのは何とも言えない気持ちです。
家を建てなければ、今でも義父は生きていたんじゃないのか、とすら思ってしまいます。そんな因果はあるはずないと頭では分かっていますが。
考え方を変える
寿命というものは人それぞれです。長い人もいれば短い人もいる。
義父は、孫も生まれ、息子が家を建て、自身は大病で長期間苦しむこともなく、旅立ちました。
良いように解釈すれば、心残りは少なかったでしょう。ゆったり穏やかに過ごせた、良い老後でした。
家に不幸を結び付けて考えるより、視点を変えて、「これは寿命だった」と割り切り、故人の冥福を祈るほうが、今後の為には良いはずです。自分で呪いを掛ける必要は無いのです。
もし、家を建てた方で、なにか不幸に見舞われ、「もしかして家を建てたから…」と思ってしまったら、一度家から切り離し、その事実と向き合いましょう。
地鎮祭は意味が無かったのか
これも考え方によって、どう捉えるか変わってくると思います。
地鎮祭をやったのに、不幸があった!
と考えるのか、
地鎮祭をやったのだから、やはりこれらの不幸は家とは無関係だ。
と考えるのか?
土地の神様が本当にいるのか私には分かりませんが、起きた事象をどう捉えるかは神様ではなく自分自身ですから、マイナスの思考に引っ張られ過ぎないように気を付けています。
最後に
ただのジンクス…と思っていても、どこか勝手に結び付けて考えてしまいがちです。
家が建つことも、人の生死も大きな出来事なので、余計にその傾向が強いのかな、と。
更に不幸な事って記憶に残りやすいですよね。だからそういうジンクスが生まれたのかなと思います。
きっと幸せなことだってたくさん起きているはず。
辛さや悲しさに囚われ過ぎて、小さな幸せを見落としてしまわないようにしたいです。
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